気に入った服装にたどりつくまで・2
自分の容姿が気になったときから、ある趣味の服装に興味をもち、じゃんじゃん買ったりカスタマイズしたりした経験は、多かれ少なかれ、あるだろう。
いちばん似合ったものに出会え、身につけるようになれば、今度は、同系色や似た形の服を探しては着ていくことになるだろう。
心強い友人や販売スタッフにめぐり合えたならば、そこに至るまでの期間は、そんなに長くはかからないであろう。早い人で1ヶ月足らず、せいぜい2,3年ぐらいまでだと思う。金額でいうと、1万円台ないし数十万円であろう。
もちろん、体型や人によっては、アレルギーがあることなどを伝え、その情報をもとに決めることがあるだろう。
私服通学が認められている学校や職場へ通うときに着ていく服装で迷った経験があるように、服選びは訓練の1つであり、初めのうちは、迷うのは当たり前、迷う経験を重ねることにより、結果的に自分で迷わないようになれるものだと思う。
興味を持つと、着てみたいと思うが、入手できるのか、あるいは値段の高さや、恥ずかしいと思う不安感などで、初めのうちは、相当なリスクを覚悟しておくべきである。現にワタシは、服がいっぺんに増えたが、この半年の間に、15万円近くを使い果たしてしまった。
だがリスクを怖がっては前へ進めない。
例えば買ったとき、「何万円もする」から、「せいぜい数万円の買い物」と割り切るように考えて行動する。
いちばん希望に合ったものに出会えたら、客である本人は落ち着くので、その後、計画的に服の管理やお金のやりくりを心がけるようになると、ワタシは考える。
自我が育ちつつある本人に、学校指定の制服などのように、はじめから、「これ!」と決め付けてしまうと、一時的な出費のリスクなどからは逃れるが、本人が自立できなくなったりして、あとあとの人生に大きな傷を負うことになるであろう。
他方で、恥ずかしいといわれ、自分で持っている趣味を全否定するのは、精神的にショックを受けることとなるので、関わる人は、お店などで、「その服は恥ずかしくてダメだけど、この服なら似合うよ」という方向に促すようにする。
行きつけの洋服店では、店員が客によく、「迷ってください」という。
これは、客の求めている品物が残り少なくなったときに伝えるフレーズであると考える。
というのは、客が迷ってばかりいては、店員が気を使う時間が長くなり、精神的につらくなるからだと、最近ワタシも分かってきたのである。